不妊予防のための食事

不妊と食事は無関係だった

「不妊を予防するには食事に気をつけなければならない」と、思っている方もいらっしゃるでしょう。
中には「妊娠しやすい食事メニュー」について、調べているという人もいるかと思います。
しかし「妊娠と食生活は無関係」が常識で、妊娠と食生活を繋げる医学的根拠も全くない状態です。

また食生活が悪い人でも、適切な治療を行うことにより、妊娠できた方もいらっしゃいました。
食事よりも妊娠と密接につながっていたのが、年齢によるものです。
年齢を重ねていくにつれて妊娠が難しい体つきになり、何をどうしても不妊の予防は不可能という認識だったのです。

不妊予防には脂肪が必要不可欠

しかし研究が進む上で、妊娠と食生活は想像以上に密接な繋がりがあることがわかりました。
不妊を予防する方法として最も有力とされているのは、脂肪を増やすことです。
脂肪と言えば健康の大敵で、それこそ妊娠が難しくなるとおもわれるでしょう。
確かに脂肪の蓄え過ぎは健康によくありませんが、ほどよい量の脂肪であれば問題ありません。
胎児や妊婦さんのエネルギーの源とされているのが「ケトン体」と呼ばれる物質で、ケトン体の材料となっているのが脂肪です。
つまり不妊予防には、脂肪を取り入れるのがベストと言えるでしょう。

不妊予防には糖質制限が1番

ただ脂肪が不妊の予防になると言われても、抵抗を感じるかとおもいます。
そこでおすすめしたい不妊の予防法は、糖質制限です。
糖質制限と聞くとまっさきに思い浮かぶのがダイエットですが、実は糖化を防ぐ効果もあります。
糖化とは、タンパク質と糖が結合する状態を言います。
2つの物質が結合すると老化が始まり、年齢が若くても妊娠が難しくなってしまいます。
ただし人によっては糖質制限に向かない方もいらっしゃるので、全ての人にオススメできる方法ではありません。
必ず医師に相談した上で、取り組むようにして下さい。

ビタミンDもしっかりと

糖質制限と同時に摂取しておきたいのは、ビタミンDです。
ビタミンDは妊娠率を上昇させる効果があるとされており、流産を防いでくれます。
ビタミンDは不妊の予防だけでなく、病気そのものを予防してくれる効果もあります。
妊娠を望む望まないは別として、普段からとっておきたい栄養素です。
ビタミンDを含む食材としては、干ししいたけ・鮭・あんこう・サンマなどがあります。
他にも鉄分・ビタミンB・葉酸も、不妊の予防につながる栄養素です。
不妊になる原因は非常に複雑なものですが、食事に少しでも気をつけるだけでも、妊娠につながる率はかなり高くなるでしょう。