原因不明と診断された場合は？
不妊の原因は検査でハッキリわかりますが、場合によっては何度も検査を重ねても原因不明としか判断できない場合があります。
もし原因不明となったら、自然妊娠の可能性を探ったり、もう少し掘り下げた検査を行ったりします。
年齢が若い方であれば自然妊娠の可能性を探りますが、35歳以上の女性となると、掘り下げた検査を勧められるかとおもわれます。
自然妊娠の可能性を探る
自然妊娠の可能性を探る方法としては、タイミング療法があります。
妊娠しやすいタイミングを見計らって夫婦生活を執り行い、自然な妊娠を促すというものです。
基礎体温・超音波検査・ホルモン検査の結果を元にして妊娠しやすいタイミングを割り出し、子作りに励みます。
こればかりは夫婦にもよるので一概には言えませんが、不妊治療の最初の第一歩として、「タイミング療法」が採用されます。
タイミング療法の費用は個人差がありますが、保険適用範囲内であれば1回2,000円〜3,000円です。
ただし検査を複数回受けるとなると、1万円を超えることもあります。
腹腔鏡検査について
タイミング療法での妊娠が難しい場合は、掘り下げた検査が用いられます。
まず執り行われるのは、腹腔鏡検査です。
腹腔内の状態を直接目で見る検査ですが、要は手術です。
手術そのものは非常に簡単なもので、日帰りでできます。
原因不明とされる不妊の多くは、「卵管ピックアップ障害」になっていることが考えられます。
一般の検査では判断ができず、腹腔鏡検査で明らかにしていきます。
また腹腔鏡検査では同時に治療を行うことが可能で、35歳未満であれば50%の確率で妊娠可能となります。
体外受精について
体外受精も、原因不明と判断された時に行う検査方法の1つです。
卵子そのものに原因があるのではと疑われる際に、用いられます。
受精しているかどうかも確認できるため、受精そのものに原因があるのかどうかも判断できます。
妊娠の確率は腹腔鏡検査も高く、仮に卵管に異常があったとしても妊娠はできます。
35歳以上でなおかつ原因不明と判断された場合は、医師から体外受精を勧められるかもしれません。
ただ仮に医師から勧められたとしても、最終的な判断は夫婦に委ねられています。
どうするのかしっかりと話し合った上で、判断するようにして下さい。
不妊治療の理解は進んでいます
不妊治療についての研究は進んでおり、サポート体制も一昔前と比べると整いつつあります。
もちろん、未だに冷ややかな目で見る人がいるのも事実です。
でも不妊についての理解は、深まってきています。